久留米絣について

久留米絣とは・・・

久留米絣は200年の歴史があり、日本三大絣の一つです。200年の時代の流れに応じ進化し現在に残っています。 久留米絣の発祥は、江戸時代後期、現在の福岡県久留米市に生を受けた井上 伝(1788~1869)という女性によって考案されました。利発な一少女 伝12歳(1800年)時のインスピレーションから端を発した斑点絣、伝はそのあとも黒田藩の大使と京都の織物の講師と共に精力的に工夫を重ね、久留米絣の普及活動を続けました。 さらに1844年頃、牛島ノシが久留米絣の代表的柄とされる小紋を考案、また大場太蔵が絵や文字を自在に表現しようと工夫を重ねました(1839年)久留米絣は時代とともに奥行きを増しながら、日本全国で認められ、今に繋いでいます。 現在では、洋装化に伴い細い糸を使用し、肌触りがよく軽くそして馴染みがいい上質な絣が織れます。 洗えば洗うほど着心地が良くなり、汗もギュッとすってくれるので夏でも涼しく着ていただけます。

1957年 国重要無形文化財に認定

1976年 通産大臣指定伝統工芸品に指定

  • 久留米絣の作業工程
  • 久留米絣は、図案から整反 (最終仕上げ)まで、30の工程があり、そのひとつひとつの工程に経験と技を必要とします。今回は代表的な作業工程の11工程を紹介いたします。
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  • 1. 図案
  • 久留米絣はここから始まります。いわば、設計図です。

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  • 2. 整経
  • 経糸(タテ糸)と絣糸と地糸の糸数を割り出して、大枠に巻き取ります。緯糸(ヨコ糸)は20本単位で、経の長さの中にある柄模様の数に応じて整え、精錬、漂白、糊付を行います。

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  • 3. 機械括り
  • 経糸、緯糸とも柄部分を括って防染するための作業で、手括り、機械括りがあります。この工程が仕上がりのよしあしを決めます。

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  • 4. 染色
  • 化染:染めを繰り返すうちに、艶やかに輝く黒みがちの紺が現れます。何度も水を替えながら、糸に付着した不純物と余分な染料を抜き、糸が乾燥しないうちに括り糸を手早く解きます。
    藍染:糸を藍瓶に浸して絞り、その都度地面にたたきます。たたくことで糸をふくらませ、空気に触れさせ藍の酸化を促します。これを30回以上繰り返すことにより、深い藍色に染め上げます。
    摺込:地色以外の色を使用する場合の作業で、多彩な色柄が得られます。摺込の後、蒸すことにより色を定着させます。

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  • 5. 糊付け・乾燥
  • 糊付けは毛羽立ちを防ぎ、強度を高めて経糸の張力を均一化し、絣乱れや糸乱れを防ぎます。製織を容易にするための作業です。

    次工程. 割込筬通 >

  • 6. 割込筬通
  • 絣の柄模様を縦着尺の巾に合わせるため、絵紙で決めた糸数にならって絣糸と地糸(括りのない糸)を組み合わせて並べます。順番に並べられた経糸を、端から順に筬羽に通していきます。

    次工程. 経巻 >

  • 7. 経巻
  • 経糸を、柄を見ながら巻箱に巻いていきます。

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  • 8. 緯巻
  • 20本のトング(緯糸を巻く平板)を並べ、巻いていきます。

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  • 9. 織り
  • 手織りと機械織による織りがあり、どちらも経験と技術を必要とします。手織りは投杼機(なげひなた)という織機を使い、柄模様を合わせながら丁寧に織ります。

    次工程. 湯通し >

  • 10. 湯通し
  • 糊を落とすために、ぬるま湯に浸けることで布は収縮し、しなやかになります。水洗いの後、竿にかけて天日で乾燥させます。

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  • 11. 整反
  • 織物を尺台に乗せ、鋏でふしなどをとり、幅及び仕上がりを調べながら所定の長さに切り、四つ折りに整反します。