久留米絣を製造している織元だからこそ気づいた久留米絣の魅力を紹介します。
久留米絣の組織と機織機
現在、久留米絣の産地で主流として使われている機織機は豊田佐吉が1915年(戦前)に開発された織機です。
布幅のせまい浴衣地などの着尺生地や、ガーゼなどの薄地織物の生産に好評を得て広く使われ、日本の織布業の発展に大きく貢献しました。
今では製造もされていない機織機ですが、自分たちで部品を取り替えて修理しながら大切に使用しています。
平織
久留米絣の標準の織り方です。
オールシーズンお使いいただけます。細い糸をしっかりと目を詰めて織り込んでいるので外気の温度に左右されないのが特徴です。
縮織
夏に特化した織り方です。
夏絣の縮織です。長さが違う縦糸を縮せながら織り上げ凹凸をつけています。肌にくっつかずにさらっとした肌触りが特徴です。
久留米絣の染め
久留米絣は先染めの織物です。糸を括り(くくり)低温でじっくり染めています。
昔から久留米絣は藍染が主流でしたが、現在では色落ちしにくい染料を使用し、糸の状態でしっかりと洗いこんでいるので色落し難くなっています。